2021年11月にトモエリバーの製造元、巴川製紙所がトモエリバーの製造・販売を終了しました。
私は、巴川製トモエリバーの製造が終了になる前ぐらいに万年筆にハマり、トモエリバーファンになました。
そのため、巴川製トモエリバーが製造終了になると聞き、焦りました。
ですが、よく調べていくと、トモエリバーの製造自体は、三善製紙株式会社が引き継ぐということで、今後もトモエリバーが手に入れれる状況ではあることがわかり、少し安心しました。
とりあえず、紙名手配さんから三善トモエリバーを購入して、書き心地を試したり、自作ノートづくりをしてみたりしました。
ちなみに、記事の後半で巴川製と三善製トモエリバーの比較を行っていますので、気になる方は確認してみてください。
前に書いた記事で、巴川製トモエリバーを使用したノート、「ほぼ日方眼ノート」が最高だ、という話をしました。
私はこのノートをLOFTで見かけるたびに、
「「ほぼ日」はいつ、巴川製から三善製紙製に移行するんだろう?」
と疑問に思っていました。
そして、ついに来るべきときがやってきたのです。
「ほぼ日手帳2024」から三善トモエリバーに変わります。
※一部の製品(ほぼ日手帳weeks)は2025年から、三善トモエリバーに変わるようです。
まぁ、とりあえず「ほぼ日方眼ノート」を追加で2冊ほど買い増ししましたよね。
ですが、三善トモエリバーを使った「ほぼ日方眼ノート」の発売も楽しみだったりします。
三善トモエリバーが気になったので、紙名手配で100枚ほど入手して、巴川トモエリバーと書き比べてみました。
その結果、概ね似た紙質だと感じましたが、やはり若干の違いがありました。
書きやすさという意味では、個人の感覚によるところが大きいと思いますが、私の感想としては、「巴川製・三善製ともにそれぞれの良さがある」と感じました。
巴川トモエリバーの、万年筆で文字を書いたときにインクが紙の上に溜まる感じは、三善トモエリバーにはありませんでした。
三善トモエリバーは、インクが紙の上にたまらず、スーッと紙に染み込むんですよね。
インクの乾きが早いのだと思います。
私は巴川トモエリバーの、インクが紙上に溜まる感じが好きでしたが、インクの乾きが早いのは、筆記にとっては利点です。
巴川トモエリバーだと、文字を書いた後、しばらく乾かすか、別の紙でインクを吸い取らないと、ノートを閉じたときに反対側の紙にインクが付いてしまっていました。
三善トモエリバーのノートだとその点は改善されている気がします。
インクが染み込みやすいといっても、特にインクが裏抜けするわけでもなく、そこはさすがトモエリバー。
参考までに、試し書きで使ったインクは、「KWZインクのIGターコイズ」。
あと三善トモエリバーを使って感じたのは、筆圧は弱めのほうがいいかも、ということ。
私は元々筆圧が強めだったので、万年筆を使い始めたとき、スムーズに文字がかけませんでした。
ですが、しばらく三善トモエリバーを使っていると、だんだん筆圧弱く書くことに慣れてきて、引っかかりなく、文字が書ける様になりました。
そういう意味で三善トモエリバーは、より万年筆らしく、筆圧を込めずにサラサラ書くことに向いた紙だと思います。
三善トモエリバーは、まだA4サイズの紙でしか試し書きできていません。
ノートとして使ってみると、また違った感じになるかもしれないので、三善トモエリバーのほぼ日手帳が待ち遠しいですね。
あと、個人的な願望ですが、トモエリバーを使ったA4サイズのノートを出してほしい…。
あんま需要ないのかなぁ?
また、ほぼ日手帳が三善トモエリバーに変わったら、ノートを買ってレビューしてみたいと思います。